マグネシウムは洗濯に効果なし?

マグネシウムは洗濯に効果なし?

先日、マグネシウムを使った洗濯用品の広告表示に根拠がないという理由で、消費者庁から再発防止を求める措置が出された。
洗剤を使わずに洗濯物がキレイになるなら使ってみたいと思っていただけに残念に思ったが、実際はどうなんだろうか。

マグネシウムで洗濯する意味

マグネシウムを水に入れることで、化学反応を起こし水素を発生させる性質があるそうだ。
この水素が水質をアルカリ性に変化させ、洗濯物の皮脂汚れに結びついて、汚れを落とすという。
しかし、消費者庁の発表は汚れを落とす効果を示す根拠がないとされた。
1L程度の水ならアルカリ性に変化するそうだが、洗濯機で使う量の水ではほとんどの変化がなかったらしく、ただの水で洗ったのと変わらないそうだ。

洗濯物の汚れが落ちる仕組み

水だけで洗濯機を回した場合、50%は落ちると言われている。しかし、洗濯物につく皮脂や油は、水だけでは落ちないので洗剤を使うというわけだ。
洗剤が皮脂や油に取り付いて引き離し、再び付着させない効果を持っている。
洗剤がどうして汚れを落としているのか知っておくと、アルカリ性の水が汚れを落とすということに疑問が生まれるはずだ。

洗剤以外で選択できる物

しかし、自然環境を考えると洗剤を使いたくないという思いは理解できる。
洗剤の代用品になるものを調べてみた。

重曹

頑固な汚れでなければ洗剤の代用になる。洗濯機で使うなら溶け残りが詰まり故障の原因になるので40度のお湯でしっかり溶かしてから使うように。分量は5kgの洗濯物で大さじ2~3杯程度。
重曹を溶かした水は重曹熱分解水になり、皮脂汚れや汗臭さを落としてくれる。肌触りが悪くなるデメリットがあるので注意が必要だ。

セスキ炭酸ソーダ

油汚れに強く、水に溶けやすい性質を持つ。分量は5kgの洗濯ものに対して大さじ2杯程度。分量が多いとベタつきやにおいがつくので入れ過ぎないようにしたい。
肌への刺激もあるので手肌が荒れやすい人は、手袋を忘れずに。

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