骨伝導イヤホンを買いました

骨伝導イヤホンとはどんなもの?

好きな音楽を聴く時だけでなく、最近はリモートワークをするようになったためイヤホンやヘッドホンを使う機会が増えた人も多い。
そのためイヤホンやヘッドホンの売上げも大きく伸びているようだが、イヤホンやヘッドホンは耳に装着するため長時間使っていると耳が痛くなったり耳が疲れてしまったりする。
また、耳を塞いでしまうため周囲の音が聞こえにくいのも困ったものだ。
通勤や通学、ウォーキングなどの時もイヤホンを使う人は後ろから来た自転車や車に気づかず、怖い思いをしたことがあるだろう。

そこで注目されているのが、骨伝導イヤホンである。
骨伝導イヤホンは耳を塞がなくても良いので、周囲の音は耳でしっかり聞くことができる。
骨伝導イヤホンとは、骨を使って音を伝えるものなのだ。

なぜ音が聞こえるのか

音を聞く方法は、耳の中にある鼓膜だけだと思っている人が多いが、実はそうではない。
それが、骨を使って振動を耳の奥にある蝸牛に伝える方法なのだ。
かの有名な作曲家、ベートーヴェンが難聴だったことはご存知の人も多いだろう。
ベートーヴェンは難聴を克服するために口に木の棒を咥え、その一方をピアノに押しつけて顎の骨に振動が伝わるようにし、それで音を聞いていたと言われている。

また、海にいるイルカやクジラも骨伝導で水中に伝わる音を聞いている。
音の振動を骨に伝え、その振動で音を聞くしくみになっているのだ。

骨伝導イヤホンを使ってみて

骨伝導イヤホンを使うと耳を塞がなくても良いので、周囲の音も聞くことができる。
外を音楽を聴きながら歩いていて後ろから車や自転車が来た場合でも、その音が聞こえるため危ない目に遭うことはないのだ。
周囲の音も骨伝導イヤホンの音も聞こえるのに、周囲にいる人に聴いている音楽は聞こえないというのは不思議な感覚であるが、これは非常に便利である。
ウォーキングの時でも安心して音楽を聴きながら歩くことができるのだ。

そしてなにより、耳を塞がなくても良いので、耳の穴が痛くなることがない。
今までは長時間使っていると耳穴が痛くなったものだが、骨伝導イヤホンは耳の軟骨やこめかみに振動板を触れさせれば良いだけなので耳が痛くならないのだ。
これは非常にありがたいことである。

骨伝導イヤホンを使うのに、注意する点もある。
耳穴に入れるイヤホンとは違い、振動板を触れさせているだけなのでボリュームを上げると音漏れする。
また、音質面では耳穴に入れるイヤホンと比べるとやや劣る。
特に低音は骨伝導イヤホンは出にくいようである。

しかしながら、周囲の音が聞こえ、長時間使っても耳に負担がかからないというのは大きな魅力である。
新しいイヤホンの購入を検討している人は、骨伝導イヤホンを候補に入れてみても良いだろう。

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