移住したらどんな生活環境の変化がある
通勤時間の長さ
職場から自宅が近くなった人の中には、通勤時間1時間以上かかっていたのが、車で5~10分と大幅に解消されたケースがある。
自宅から駅までの距離が遠い場合や、電車の乗り換えをしていた人にとって、通勤時間が大幅に削減されるのは大変嬉しいことだ。
朝、人がひしめきあう電車に乗るのは、とてつもなくストレスがかかるもの。移住すると電車が空いている時間を考えることなく仕事に行けるので、快適な気持ちで一日が始められる。
通勤に時間をかけないぶん、家族や子どもと触れ合える時間が増えるのも大きな魅力だ。
土地・建物の広さや収入の変化
移住前に住んでいた家賃の約半額で家を建てた人もいれば、1000坪単位の住居2軒と農地が買えた人もいるそう。
首都圏と比べて、坪単価が約1/10下がる移住先も珍しくない。今住んでいる場所では手が届かない広さの家であっても、移住先ではこれまでの2~3倍広いところに住める可能性も十分に考えられる。
一つひとつの家が離れた立地にあるところだと、周りが静かなぶん周囲に気を遣うストレスもグッと減る。現在騒音で悩んでいる人にとって、リラックスした状態で過ごせるのはとても有り難いことだ。
収入が移住前よりも減る可能性は高いが「以前のところに比べ家賃が安い」「何不自由なく生活を送っている」という声が上がっている。
収入が減ることを見越したうえで仕事や家、周辺の状況をリサーチし、移住先での生活を具体的にイメージすることが大切だ。
自然に囲まれた環境
移住先で新鮮な野菜・果物を食べる機会が増えた人も多いだろう。農業を始めた人の中には、子どもたちが積極的に手伝いを行い、嫌いだった野菜を克服したとの声も。
また、アウトドアを気軽に楽しめる。移住先の場所にもよるが、車を少し走らせたら山や森、海がすぐ近くにあることが多い。
首都圏に住んでいる場合は、数時間車を走らせ、キャンプ場や専用施設に行くことも普通にある。
だが、移住先が自然に囲まれたところであれば、近場でその魅力をたっぷり満喫できる。温泉が近場にある場合は毎日温泉に入れるメリットも。
「以前は仕事中心で行動していたが、移住したことでプライベートを考えるようになった」という声も上がっているため、移住すると自分や家族との生活を見つめ直す機会が増えるのかもしれない。
無駄遣いは減るが少し物足りない場合も
移動手段が電車から車になることが多いぶん、突発的な飲み会が行われるのは少ないそう。
そのぶん交際費が削減できるといわれているが、商店や飲食店が少なく早い時間に閉まるため、買い物に制限が出ることも考えておくべきだ。