移住先での人間関係

移住先の場所によっては人間関係の構築がとても重要

人間関係は移住するうえで考えておくべき重要な点の一つ。「そこに住めば何とかなる」と思うのは大変危険である。
田舎に住んでいる人の中には、自分たちの住む地域を自身で管理しなければならない。
道路を整理する日や水を管理する人を訪ねることもあるので、近所付き合いは生きるうえで欠かせないのだ。

そもそも移住するのだから、元々住んでいる人と交流を深め、地域活動に参加するのは当然のことといえる。
清掃をはじめ、お祭りや運動会といった行事が、月に何度か行われるところもあるため、その行事にできるだけ参加できるよう、仕事を調整するとのこと。

参加が厳しいという場合は周囲の人に必ず伝えることが鉄則。参加できないのは悪いことではなく、れっきとした用事がある旨を周囲に把握してもらうことが重要だ。
特に理由も述べずそのまま放置すると「あの人はなぜ不参加なのか」と、影で色々と言われかねない。

「移住希望を考えているけれど、地域の人がなかなか受け入れてくれないのでは？」と悩む人もいるかもしれない。
これは、地域の人たちがこれまで移住者を受け入れてきた経験によって差があるといわれている。

ただし、移住先によっては若い女性を喜んで迎えてくれる地域もあるそうだ。
若い＝20、30代と限らず、高齢化が進んでいる地域であれば、40、50代も若手に入るとのこと。

歓迎してくれるのはありがたいことではあるが、移住者に期待しているぶん、本気で暮らしていく覚悟を重視する傾向にあるので、生半可な気持ちで移住をするのは避けるべきだ。

移住先を選ぶ決め手は、気候や人柄、食事など色々なものが関係してくる。それをすべて考えたうえで選ぶ理由は「紛れもなくその土地が好きだから」だ。
地域の人たちに受け入れてもらい、人間関係を構築していくためには、その地域や土地を愛し、リスペクトすることが最大のカギといえる。

また、より良い人間関係を築くためは、地域のトップなる人物をしっかりと把握することが重要だそう。
情報を共有する際、最初はトップ人物に話をしなければならないが、その順番を失念し他の人に話をすると、信頼関係が一気に崩れてしまうという。

誰にでも包み隠さず言うことが必ずしも良いわけではない。これまでの常識と異なる面も多々出てくるぶん、その地域のルールをきちんと把握したうえでコミュニケーションをとるべきだ。